温泉掘削工事
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大地に挑む
地球の中心に向かって深度1,000~2,000mまで掘り、温泉を出す。
2ヶ月ばかりの工事ですが、分刻みで大地との駆け引きがあります。
ある時は戦い、ある時は妥協する。大きい力と優れた技術、豊かな経験がものをいう世界です。
地下300mのことが月の表面ほどのことほども分からないのが現状です。分からない所を掘り進むわけですから何があっても対応できる余裕が必要で、これが掘ることの総合力です。
掘削についてのノウハウは世界の石油ボーリング業界内に蓄積されています。
それをそのまま日本で温泉開発のために取り入れてみましたが、大地に挑むことは容易ではありません。
それが実感です。
医療・福祉・健康増進・地域社会の活性化などに温泉必要性が広く望まれている中、温泉涌出に向けて我々の使命は重いものと感じております。
ケーシング材料
温泉井戸用ケーシングは、すべてAPI規格ケーシング(アメリカ石油規格)を使用します。
肉厚のカップリング付きネジ込み接続のため、使用中の切断事故がありません。
揚湯工事
掘削工事が大地との戦いなら、温泉を出すこと(揚湯工事)は、自然とのハーモニーです。
温泉井戸も生き物でそれぞれが固有の性格と能力を持ち、対応を誤ると出る温泉も出なくなります。
掘削工事とは全く異なる工事で微妙な自然との調和が求められます。
ポンプの機種選定・ポンプの設置深度の決定・揚湯管の選定などは、その温泉の能力に合わせ決めていくものです。
目には見えない経験と技術が必要とされます。
当社では、揚湯ポンプとしてアメリカ製石油汲み上げ用ポンプを採用しています。井戸能力は井戸ごとに異なりますが、どのような井戸能力にも対応できるよう、様々な機種を取り揃え、温泉井戸の能力を最大限に引き出せる体制を整えております。また、揚湯中の温度低下を防止するため、揚湯管に特殊二重管を使用したり、腐食防止のためにFRPの揚湯管も使用しております。
泉質・温度・湯量を考慮に入れて、最もその井戸に合ったポンプ、揚湯管を選ぶことが後々のランニングコストに大きく影響してきます。